Saturday, February 03, 2007

Icicle


リビングルームの壁一面窓から差し入る陽が、まるで春か初夏を感じさせるような快晴の今日、外気温は華氏5度。摂氏になおすとマイナス15℃。ここで天気予報を見ると、実際の気温と「Wind Chill」と呼ばれる体感気温の両方が表示される。特に風の吹く街としてよく知られるシカゴでは、この「Wind Chill」を確認してその日に着る服を選ぶ。今日の「Wind Chill」は摂氏マイナス27度。昔、大阪のエキスポランドにマイナス30℃を体感できるアトラクションにわざわざお金を払って入ったことを思い出す。

アメリカ開拓時代、どうしてここまで寒くなる場所に好き好んで街を作ろうとしたのだろうか。もう少し馬を走らせて、カリフォルニアやフロリダまで我慢すれば、こんな寒い場所に大都市を作る必要はなかったのに。

少し迷ったが、1週間楽しみにしていた10km再チャレンジを決行することにした。これだけ気温が低いと何を着ても寒いから、ちょっと速めに走って体を温めよう。自家発熱すればどうにかなるだろうと。最近、オンラインで購入したランニングジャケットとパンツを装着して建物の1階で準備体操をしていると、隣に住む知り合いがエスキモーの格好をながら買い物袋をぶらさげて帰ってくる。実は、同じマンションのしかも隣の部屋に、同じ会社で働く女の子が住んでいる。この子が東京からシカゴの異動に関する色々を世話してくれたのだが、どういうわけかたまたま隣りに住むことになった。世の中はとことん狭い。

走り始めると、先週よりも距離感とペースが分かっているせいかとてもスムーズに感じる。折り返し地点で25分。先週よりも1分早い。そのまま難なく10kmを完走し、今週のタイムは51分10秒。先週よりも若干タイムが縮まったのだが、それより体がとても楽なことに驚く。今月は10kmを毎週末走り、この距離を「当たり前」と思えるようにして、次の大会準備をすることにしよう。

ゴールした後、タイムを見た時気になったのだが、腕時計のバッテリーが点滅している。この前、東京で入れ替えたのでなくなるはずがない。ふと携帯電話を見ると同様バッテリーが点滅している。そう、あまりの寒さに時計や携帯の電池が機能していないのである。

家に戻り洗面所の鏡を見ると、ふと目を疑う。寒気で肺がやられないように写真のようなもので口と顔下半分を覆いながら走っているのだが、その口から息をしていた場所になんと、10cm程のつららができていた。

自分がつららをぶらさげながら走っていたのかと、思わず笑う。バナナがあれば、バナナで釘が打てるかどうかを試していただろう。今朝食べた最後のバナナが悔まれる。

4 Comments:

At 8:44 PM, Blogger まめ said...

つららおもしれー!思わず、フッ!と笑ってしまいました。

-30℃と言うと、昔バイトしてた冷凍倉庫(-25℃ぐらいやったかな?)を思い出す。絶対に素手で物に触れてはいけないと言われ、ずっとおると鼻毛がパリッと折れたような覚えがあるわ。(鼻水絡んでたんかな?)

yoshiamigoさんのシューズもそろそろ到着ですな。初マラソンまで1ヶ月半、馴染むにはいい頃やねー。

鼻毛とつららに気をつけてー。

ほなまた

 
At 10:09 PM, Blogger yoshiamigo said...

まめさん、つらら、びっくりやろ?次走る時にはどんなつららができるか楽しみやわ。シューズ、もうあと一週間以内に来る予定やねんけどなぁ。楽しみやわ。

 
At 8:07 AM, Anonymous Anonymous said...

氷柱=つららを折る時は体の一部まで一緒に折らないように注意して!子供の頃(50年以上前になるが)遊び回っていた野山や谷につららが一杯あったが最近見ないねー!裏六甲には数年前までは有ると言うことだったがまだできるのか2月中に確認に行きたいと思ってる。親爺

 
At 11:57 AM, Blogger yoshiamigo said...

親爺さん、たしかにこれだけ寒いと体の一部分が凍ってもおかしくないからね。折れないように気をつけます。

 

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