Sunday, August 12, 2007

Keep it up

今日は、「Chicago Distance Classic」という、シカゴフルマラソンと同じスポンサーLasalle Bank主催のハーフマラソンに出場した。朝6時30分スタートに備え、5時30分に起床。相変わらず、ちょっと遅めてぎりぎりの準備。

どうやら、夜中から朝方5時頃まで続いた一時的な雷を伴う雨でにより、暑さが一掃され、あたりの空気はとても涼しく澄んでいる。マラソンにはこの上ない絶好の気候。

なるべく体力を温存すべく、タクシーに乗り会場へ向かう。3月に参加した「Shamrock Shuffle」からはや5ヶ月、4月の「Wrigley Start Early Run」に参加してから4ヶ月、久しぶりの大会参加となる。しかも、先日むかえた誕生日でとうとう30歳となり、年齢区分は30代でデビューする。

現地に着くとペース毎にスタートするエリアが区分されている。そこには「8 min/mile」というような旗を持ったボランティアのペースメーカーもいる。この人達についていくことで8分/mileのペースを維持することができるという、とてもありがたいボランティアである。今回のハーフマラソンを1時間45分以内でゴールすると、10月のフルマラソンでは前の方の位置するハイペースグループ向けの優位なポジションからスタートできるらしい。今回は、その1時間45分を目標に走ることにする。普段のトレーニングでは、8分30秒/mileなのに対し、この目標をクリアするためには8分/mileを維持して走らなければいけない。決して、安易な目標設定ではない。

日曜の早朝6時にも関わらず、大勢の人でごった返している。今大会の総参加者は約1万2千人。アメリカのスポーツ大会恒例のアメリカ国家をローカル歌手が歌い、いよいよスタート!

この8ヶ月のトレーニングで、随分自分自身のランニングとペースが分ってきた。前大会では最初に飛ばし過ぎて最後の1mileは本当に死にそうになりながら走った。それも5mileという距離だったためどうにかクリアできたわけで、ハーフマラソンともなるとそうはいかない。しっかりと自分のペースで走り始める。約1mileの地点までは8分/mileのペースメーカーを意識しながら走るが、どうやら今日は体が軽く調子がいい。少し、ペースを上げてみる。

3mileあたりから、給水もしっかりとする。ただ、練習とは違って足を止めずに飲む為、コップから半分くらいドリンクがこぼれて、しかも自分のパンツにかかる。少し学習して、予め最初にコップからドリンクをこぼして減らし、飲みやすい量にしたうえで飲む。

5mileまでのコースは「Shumrock Shuffle」と全く同じであるため、あの大会の記憶がふとよみがえる。あの頃と比べると、随分余裕がある。経験も体もトレーニングされていることを実感する。

ようやく半分を過ぎた6−7mile辺りで、足と横っ腹の痛みを同時に感じる。前半は、ほぼ7分30秒前後のペースで走り続けたため、体からサインを出しているのだろうか。ペースを10〜15秒程落とし、少し様子を見ることに。トレーニングでは試みたことが無いペースなだけに慎重になる。ここから後半戦は、この無理しすぎず、でも無理するラインをうまく調整することが重要である。

少しペースを戻しては、痛みを感じるとすぐに少しペースを落とし、その度ipodで現在のペースを確認する。このipod Nike plusはとても優れもので、ランニング中にボタンを押すと現在の走行距離、走行時間、走行ペースを音声で教えてくれる。しかも、キャメロンディアスを少しハスキーにしたような、少しセクシーな声。聞く度に、自然とモチベーションもあがる。

これを繰り返しようやく残り2mile。ダウンタウンにそびえ立つシカゴでもっとも高いビルのシアーズタワーがこんなに近いのに、あと2mileもあるのかと少し疑問に思う。案の定、ダウンタウンに戻って、また来た方角に戻るというような、最後の2mileではあまり走りたくないコース設定。少しドリンクを口にして、なるべくポジティブでいられ続けるよう自分をコントロール。

ふと耳にいつもトレーニングで聞いている曲が流れ、今まで積んできたトレーニングのことを思い出す。ランニング専用のシューズを初めて買ったこと、マイナス20℃前後で走り、マスクに氷柱ができたこと、辛い日も楽しい日も頑張って走ってきた。そんなことを考えながら、最後の1mileをシカゴ市民の大歓声に囲まれながら走りる。

最後の400m地点で、早朝から応援に駆けつけてくれたK君を見つけ思わずガッツポーズ。K君は両親がシカゴに住んでいるため、毎夏アトランタからシカゴに帰省し、ゴルフやテニスを一緒にして、美味しい物を食べ歩くシカゴの大親友。カメラと三脚でしっかりとしっかりと撮影してくれた。

ゴール!!!!!!!!!!!

「Chicago Distance Classic」の公式記録によると、Chip Time 1時間44分06秒、全体1122位。完走者8720人中上位から約12%、参加者1万2千人中上位から約9%の成績。平均7分38秒/mileのペースで、目標達成。これで、シカゴマラソンは優位なポジションでスタートをきれる。ランナーとしても何か認められたような感じで、結果は大満足。

でも、あくまで目標はフルマラソン。来週からまたトレーニングに励み、本番3時間30分をきれるような走りで完走したい。
あと2ヶ月。後悔のないよう、頑張るぞ。

end air pollution