Sunday, September 16, 2007

Ready to run

今日はいよいよ20mile(約32km)。

18週間のトレーニングで最も長い距離である。その記念すべきトレーニング最長距離を、ペース・グループに別れて、3000人が参加して走り、全員で盛り上げるイベント「20miler」に参加した。この典型的なアメリカンな発想、自分が好きなアメリカの1部分でもある。

学生時代、「ナイト・ハイク」といわれる、京都衣笠キャンパスから滋賀県草津に新設されたキャンパスまで徹夜で歩くイベントに参加した。その際に歩いた「30km」が、人生で最も長い自足で移動した距離である。徹夜というコンディションもあり、20歳という若さながら疲労困憊した記憶がある。それを30歳になった今、歩くのではなく、走るのであるから、これは間違いなく苦戦を強いられる。


朝5時30分に車で家を出て、スタート地点のFoster Avenueまで車で行く。住んでいるダウンタウンエリアから、車でも20分かかる距離にあるスタート地点。そこからミシガン湖沿いを延々と走り、ダウンタウンを通過しても半分弱であるから、その距離は果てしなく長い。

随分日の出の時間も遅くなり、6時に現地に到着してもまだ朝焼け前。そして、外気温はほんの10℃、寒い。あの冬がまたやってくるのかと思うと、気が少しめいる。

お約束のPacket Pick up(ゼッケン等、イベントの必需品を予めピックアップしなければいけない)を無事に終え、ストレッチ。最近、足や腰が痛むことがあるので、いつもより入念に。


ミシガン湖のとても綺麗な朝焼けを見ながら、寒くてもシカゴに来て本当に良かった、シカゴマラソン参加を決意して本当に良かったと、感慨にふける。

朝からしっかりと水とスポーツドリンク、そしてアイスコーヒーを飲んだせいか、3回用を足す。

準備万端。いつものペース8分30秒のグループを見つけて、7時過ぎにスタート。

最初の6mileは難なくクリア。今年の最初、6mile(約10km)を走る時は自分の中では大きなイベントであったが、今となっては「ちょっと走ってくるわ」で走る、ホッとできる距離である。

6mileから12mileまでは、決して楽ではないが安定した走りで、これも難無くクリア。給水所毎にしっかりと水分補給を行い、いよいよ後半戦。

未経験の距離14mile(約22.5km)過ぎた時点から、足の疲労を急激に感じ出す。これから走る一歩一歩が、自己最長ランニング記録となる。筋肉疲労のため、ペースが落ち出しているのに気づく。未経験の距離を走る時は、無理にペースを維持するよりも、距離感と経験を得るための完走が重要であると自分で納得し、少しペースダウン。

15mileからは、筋肉疲労とエネルギーの消耗、そして精神的にも厳しいせいか1mileの距離がとてつもなく長く感じる。普段の1.5倍くらいの距離に感じる。心肺機能はとても安定しているが、足の筋肉疲労と、エネルギー消耗による空腹感に襲われる。空腹で目眩が始まる直前だったであろうか、給水所でゼリーが支給されている。とても有り難い。このスポーツ用のゼリーは、とても甘いがマラソン等エネルギー消費の激しいスポーツに必要な栄養素がたっぷり入っており、これを食べると本当に生き返るのである。

16mile、17mile、18mileとひたすら残りの距離の標識を探して走り続ける。ここまで来ると「完走」のみが目的である。いよいよ19mileの標識を見つけ、残すところ1mile。ここまでくると、どんなアクシデントがあろうが、怪我をしようが、はってでもゴールまで行けるだろうという思いで気持ちは楽になる。この時点で、両足は石のように固く、これ以上の距離を頼み込んでも走ってくれるとは思えない。

ゴール!

終わった。長く果てしない20mile、そして1月から取り組んできたトレーニングの総決算が終わった。平均ペース8分05秒/mile(5.02分/km)、2時間50分17秒、消費カロリー2354。3食の摂取カロリーを上回る量を3時間弱で消費してしまうため、空腹になっても何の不思議も無い。


ゴール地点では、お決まりのT-shirt pick up(ランニングイベント毎に記念Tシャツがもらえる)、バナナ、スポーツドリンク、水、パンを無料で配布、バンドの演奏やマッサージまである。一通り見て回り、スタート地点への送迎バスが混む前に足早に乗り、帰路へと向かった。


シカゴマラソン本番まで3週間。まだ残る本番に向けての調整トレーニングをしっかりとこなし、今回20mileで得た経験をしっかりと振り返り、10月7日の本番に挑む。

Monday, September 10, 2007

Back to chicago

3週間のオーストラリア滞在から、とうとうシカゴに戻った。

ケアンズの近郊パームコーブで結婚式、グレートバリアリーフの無人島サウスロングアイランドへ新婚旅行、そしてシドニー、ブリスベン、ゴールドコーストを訪れ、オーストラリア東海岸の街を満喫した。

滞在先のパームコーブやケアンズでも、時間を見つけてはランニングをした。
結婚式当日の早朝に、シカゴマラソンに一緒に出場するまめさん、Kと3人で、ケアンズの日差しを浴びながら海岸沿いを走ったことをふと思い出す。下手にどこかのテーマパークや観光名所に行くよりも、楽しく、美しく、良い思い出になった。あらためてランニングの素晴らしさを実感する。

先月のハーフマラソン後、トレーニングメニューでこなすべき距離と、実際の走行距離比べると、結局半分くらいしか走ることができていない。筋力が維持できているかが、少し心配である。

土曜の晩に帰国後、日曜早朝のグループランニングに参加。走行距離は14mile。ランニングを取り入れた日常生活にいち早く戻りたく、オーストラリアから計約24時間の移動疲れと時差ぼけを抱えながらの強行参加であった。

ランニング開始後、すぐにいつもの調子ではないことに気づく。長時間のフライトのせいであろうか、腰がとても固く、走る毎に痛みが増す。その腰を庇うフォームのせいか、右足付け根も痛み始める。

2.5mileを過ぎたところで、勇気を出してリタイアを決断する。本番が近いため、無理は禁物と判断。グループの仲間と別れ、走ってきた道を歩いて戻ることに。これがまた長い。走るとほんの20分程であるが、歩くと1時間かかった。

今週末は、いよいよ練習で最長の20mile (約32km)。
体作りと調整の両立をしっかりとしていきたい。

end air pollution