Plan B

天気予報通り、昨晩から雪と雨が交互に繰り返し降り続く。週末の10kmはどうやら我慢した方が良さそうだ。
日曜にしては珍しく朝早く起きたため、外へ朝食を食べに行くことに。地元では結構評判の「Breakfast Club」というオムレツやパンケーキ、フレンチトースト、ポテトにとても薄いおかわり自由なコーヒーが出てくる、いわゆるアメリカの朝食専門のレストランである。周りは閑散として一見怪しげな産業地域にありながらも、ドアを開けると老若男女が賑やかに日曜の朝食を楽しんでいる。9時過ぎに到着したら最後のテーブルに座ることが出来てその直後満員に。意外に常識的な量の食事が出てきたことにほっと一息。何を食べても結構おいしい。コーヒーは薄い。
朝食後、来週水曜日から通いはじめるテニススクール用のラケットを買いに。ランニング以外の変則的なトレーニングをリズムに入れたかったので、テニススクールはその役割を担うことに。
買い物中電話が鳴る。
「久しぶり、俺だけど元気?今日15時からフットサルの試合があるんだけど、まだ興味ある?」
誰からの電話なのか分からないままいきなり直球の質問。
「ごめん、誰?」
名前を聞いても分からない。
「去年のクリスマス前のパーティーでサッカーやってたって話してたからどうかなと思って。」
まだ誰からの電話を受け取ったのか分からない
「・・・・・???・・あぁ!?。あぁ、思い出した、あの時の?」
そう、去年友人宅でパーティーをした際に20分程話したシカゴ大学MBAに通う彼である。
「連絡ありがとう。覚えてくれてたんや。行く、行く。」
雪で走れなくなった代わりにちょうどいい。フットサルをするため急遽帰宅、支度をしてシカゴ大学のとある屋内体育館へ。
アフリカ、ブラジル、アメリカ、トルコと様々な国から来ているMBAの生徒達と20分ハーフx4ゲームをプレイ。シカゴに来てからボールを蹴るのは約半年ぶりであるが、ボールを蹴るのはやはり楽しい。最初は体もガチガチでボールも上手く操れないが、徐々に慣れながらチームメイトとのタイミングも合い出し楽しくなる。あっという間に1時間半が過ぎる。

まったく予期せぬ変則トレーニングとなったが、とても充実した時間を過ごす。
シカゴではホームパーティーに招待されたり、自宅に招待する機会が多く、その分人に会う機会も必然的に多くなる。昨晩もあるホームパーティーに行っていた。これはアメリカ特有の文化であると分析するが、たいていの場合とても社交的且つフレンドリーで、その日その時間を楽しむことに非常に長けるが、後日長期的に人間関係を築くまでに発展する場合は極めて少ない。「また、今度会おうね。」なんて言う言葉を文字通りに鵜呑みにしては決していけない。彼らにとっては別れの挨拶の1パターンなのである。
そんな中で、極まれにふと自分がした話しを今日みたいに覚えてくれている人がいることに感動。これからも好奇心を常に持ち、色々な人と会ってこういう予期する事ができないことが起こり得る機会を増やしていきたい。